鉢植えで使った土を不法投棄するのは違法 不用品として回収
趣味の一環として野菜や花などの植物を育てる自家菜園をする人が増えていますが、その代わりに問題となっているのが鉢植えなどに使った土を不法投棄する件数が増えていることです。
土は連作をすると植物が育ちにくい環境になってしまうことが捨ててしまう理由ですが、使えなくなったからと言って公園や山に捨ててしまうのはいけないことです。
捨ててしまう人の多くで口にするのが、土は自然の物なので返すことに問題ないということです。
連作をすると植物が育ちにくくなるのは、微生物の活動が弱まることでアルカリ性から酸性に傾いてしまうのが理由になります。確かに自然界でもアルカリ性から酸性に傾くということは起きていますが、傾いたと同時に元のアルカリ性に戻す役割が働くので影響が少ないです。
しかしすでに重度の酸性に傾いている鉢植えなどに使った土は簡単にアルカリ性に戻すのは無理なので、山や公園に捨ててしまえば植物に影響を与えてしまいます。
植物に影響が出てしまうとミミズなどの昆虫が住みにくくなり、さらに鳥や小動物にも影響を与えるため食物連鎖に狂いが生じます。
食物連鎖のバランスが崩れることは、最終的に人間にも影響を及ぼす行為です。そして土の不法投棄は犯罪であり、もし悪質と判断された場合には罰金刑と禁固刑を受けることになります。
次に自然に戻すので問題はないと考えていることが原因ですが、もうひとつ原因として挙げられるのが捨て方がわからないということです。使えなくなった土の処理方法としては、自宅に庭がある場合にはそこに埋めてしまうのが一番といえます。
ただ集合住宅に住んでいる人は、そんなスペースがないため別の手段を講じる必要があります。それは最寄りにある回収サービスを利用するか、ネットでの回収サービスを利用することです。
最寄りの回収サービスは自治体の回収サービスの一環として不用品として持ち込んで回収してもらう方法と、ホームセンターにも使えなくなった土を有料で引き取ってくれるサービスを実施している場合があるので利用します。
もし仕事が忙しくて行けないもしくは近くにホームセンターがない場合には、ネットでの不用品回収サービスに土を回収してくれるところがあるので利用するとよいです。